//大会前日のサッカー場//
ミレイのサッカー部は女子サッカー部である。
基本的に練習は学校のグラウンドではできない。
やはり、いくら大会で実績があるとはいえ人数の多い男子サッカー部に
学校のグラウンドを使われてしまうのである。
そういうわけで、近くの学校の川原の市営グラウンドにていつも練習してるミレイ達がいた。
幸い、この市営グラウンドは学校からはかなり近い。
まあ、近いといっても4kmほどはなれているのであるが…
毎日毎日女子サッカー部の練習はまず4kmのランニングから始まるのである。
ミレイの、サッカー部のエースストライカーとしての資質も毎日のランニングから始まるのである!!
「はいはいはい、ボール行ったわよぉ〜!!」
ミレイのキンキンとする声がグラウンドに響き渡る!!
ミレイは2年生であり、しかも部のエースストライカーであるために人並み以上に
苦労が多いのは当然である。
しかし、そんなミレイに対する部員の信用が厚いのも事実!!
明日は予選リーグの2試合を消化の予定…
2試合とも普段の実力を出しきれば勝てる学校なのであるが、久しぶりの大会ということもあって
やはりミレイはかなり気合が入っていた!!
「そんなことじゃ、明日足元すくわれちゃいますよぉ〜!!」
先輩に対してもミスをしたことに対して容赦はない!!
そんなミレイを、期間限定マネージャーの美也は暖かい目で見守っていた!!
「はーい、皆さん♪ スポーツドリンクの用意ができましたよぉ〜!!
少し休憩しましょう!! あんまり飛ばし過ぎちゃうと明日へばっちゃしますよぉ〜!!」
スポーツドリンクの用意を終えた美也が、みんなのタオルをもってみんなを出迎えている。
「はい、皆さんご苦労様です!! 明日は、いよいよ予選ですけどがんばりましょうねぇ〜♪」
サッカー部員にとって美也はとっても頼もしい存在であった。
「さ〜て、いくわよぉ〜!! なんてたって明日は大会なんだからねぇ〜♪」
そう言って、再びミレイはみんなに激をかける♪
軽く美也にウィンクをした後でミレイはまた厳しい部活中の顔に戻っていったのであった!!

「今日もお疲れ様♪」
ミレイが、疲れきってるときに美也のかけた言葉であった。
「そうそう、明日はタケト君も応援に来てくれるって言ってたわ♪ だから、明日の試合もがんばってね♪」
「うん、ありがとう… ご主人様♪」
帰り道に何気にミレイをきずかった美也の言葉であった。
「ねえ、ご主人様!! サルサは?? サルサは明日来るとか言ってた??」
「うーん、サルサ君は… 『あのバカなら、誰も応援に行かなくてもなんとかなるのだ!! そうだ、美也なら野球部のマネージャーとして歓迎してやるぞ♪ あのバカのところにいるよりマシだと思うのだが…(笑)』なんて、言ってたから…」
「あんのぉ〜、バカサルサぁ〜〜〜!!!」
ミレイは、ちょっとでも期待した自分がバカだと思った。
「でも、タケト君はちゃんと来てくれるらしいから… ね、そんな怒らないでね!!」
明らかに、我を忘れてるミレイの様子を見て美也はあわててフォローを入れる♪
ミレイの機嫌は直らないまま、ミレイのうちまで美也が送って行った。
「それじゃご主人様!! 明日から、またご主人様にお世話になりますけど
いろいろよろしくお願いいたしますね!! もしできたら、ご主人様を
全国大会までつれて行きますからねぇ〜♪」
「わかったわ、ミレイ!! 明日は、ミレイたちはがんばってねぇ〜!! 私とタケト君は
サッカー部のみなさんにちょっとした差し入れを用意してきますから♪
明日、負けちゃったなんて言ったら許さないからねぇ〜(笑)」
「わかったわ、絶対負けないわ!! いや、私がいるから負けるはずないわ♪ ご主人様もしっかりタケトをつれて来てね!!」
そんな会話をしながらも、もう夜も遅いこともあっていいかげん、2人は別れたのであった。
そして、いよいよ大会当日の朝を迎える。

//朝の6時//
『ピンポ〜ン』
タケトの家に呼び鈴が響き渡る。
そんな、家の外にはいいにおいがしていた。
「ごっめ〜ん、今日に限って遅刻しちゃった… オハヨウ♪ タケト君!!」
「オハヨウ、美也ちゃん!! 遅刻なら僕のほうが常習だからきにしないで♪
それより、こんなものでいい?? みんなのやつ??」
タケトと美也は、今日の大会に際して差し入れをもってくつもリであったのだ。
美也は前々から、サッカー部員にこんなことを言っていた。
『大会当日は皆さんのお弁当をつくってきますね!! 満足の出来るものが出来るかわからないけど…
がんばって作ってきますので…』
そういうわけで、お弁当のことでタケトに相談した所、2人で部員のお弁当を
作ろうって話になったわけである。
そこで、タケトはもう半分以上お弁当を作り上げてしまっていた。
「ほんとにゴメンね!! いまからでも手伝うね♪ えっと、このデザートはどうすれば…」
やっぱりタケトは料理に関しては天才的である。
他の家事なら美也もタケトに負けないほどの腕を持ってるし、
手芸なら、さすがに部活に入ってるほどの腕前である。
しかし、毎日一人で料理を作ってるタケトはさすがにすごかった♪
試合会場の集合時間である9時の一時間前までにはしっかりみんなのお弁当を作り上げてしまっていた。
実は、ミレイはともかく女子サッカー部の間でもタケトの手料理は好評であった。
前にタケトは、ミレイにお弁当の差仕入れを持って行った事がある。
そのときに、ミレイの弁当の残り物で作れた料理をサッカー部のみんなにさいいれをしたのである。
このときの料理がサッカー部員はきにいってしまった♪
だから、タケトも美也と同じ意味でサッカー部員にもてたりする。

//試合会場へ//
タケトたちは試合会場へついた。
いつもように原付バイクに美也とお弁当を乗せて…
タケトは、自分が警察官の身内であることの罪悪感かんじながら
いつも通り美也を後ろに乗せて会場まで行ったのであった♪
「あぁ〜、ご主人様ァ〜♪ それにタケトォ〜!!」
ミレイは、今か今かと2人を待っていたようである!!
「もう2人が来ればだいじょうぶ♪ 今日は勝つからねぇ〜♪ みてらっしゃ〜い!!」
「ミレイ、こっちの方もみんなのお弁当作ってきたわ♪ タケト君に感謝しなさいねぇ〜♪」
「ありがとう、ご主人様ァ〜!! それにタケトもほんとにありがとう♪」
「じゃあ、ミレイも試合がんばるのよぉ〜!! 応援してるから」
ミレイは黙ってうなずいて美也の目を凝視した!!
そしてミレイは、元気に控え室をあとにしていった…!!

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