//5月1日 朝7時半//
タケトと美也は学校へ向かう…
川江高校は、校舎はしまっていたが門が開いてたたため、今日の旅行の集合場所となった。
タケト達が来たときは、すでに銀星、烏丸のカップルコンビが来ていた。
集合時間は8時、タケト達が学校に着いたのは二十分前。
まだ人が集まって来ていないのは当然といえば当然なのであるが…
この企画のいいだしっぺみたいなものであるタケトは、やっぱりそれなりの責任を感じていた…
そうこうしているうちに、武田、佐々木、水菜もやってきたのであった。
みんなで出発の準備をしながら、時間は8時を過ぎていた…
「毬愛さんたち遅いですね… もう、8時過ぎてますよぉ〜」
烏丸のいうとおり、時間がすぎてるのに毬愛がまだ来る気配がまだない…
「ほんとにそうですね。 そろそろ10分を過ぎるし… 電話して見ましょうか?」
タケトは毬愛の家に電話をして見た…
しかし、電話が留守電になっていて、メッセージだけを入れて毬愛を待つことにした。
さらに10分… やはり、銀星のワゴンにみんなで荷物をつんでいたときのことである…見覚えのある車が校舎に入ってきた…
毬愛さんの車であった…
「ごめんなさぁ〜い、みんな!! 朝寝坊しちゃって… しかもこの子も一緒に…」
さらに助手席から、一人女の子が降りてきた… 
その子は、とってもムスッとしてみんなを睨みつけていた…
「ふ、藤枝さん??? なんで、毬愛さんの車に??」
タケトがあせって毬愛に聞いていたが、その場にいた全員がこの展開に驚いていた。
「は、恥を知れ… し、知るかそんなもん…」
「あれぇ〜、みんなに言ってなかった?? 親戚の女の子を連れてくるって…
彼女がその親戚の女の子、藤枝絵里さん♪ 川江高校2年3組…
だから、彼女もメンバーだったのよ♪
なんとなく、私達にてるでしょ(笑) お互い背が高いし…」
なるほど、そう言われればそうである…
2人とも美形の上に背が高い… 顔も似てなくもないようなきがする…
しかし、そんな事にここにいるメンバーは気づくはずもなかった…
特に、タケトと美也にとってはまだ彼女と話さえした事ないのだ…
「そういうわけで、みんなで出発しましょうか…」
みんなは、あっけに取られていた…
展開的に、こんな事になるとは思わなかったのであろう…
しかも、藤枝はなんかみんなに恐れられてる女の子であった…
藤枝について、数々のエピソードが残っているが…
そういうわけで、いつも一人でいて、さらに親戚関係にある毬愛は
ほっておけなかったのであろう…
毬愛は、タケトにそっと耳打ちをする。
「彼女はとっつきにくいかもしれないけど、すごくいい子なのよぉ〜!!
企画者のタケト君にもこのことを言わなかったのは悪かったけど
これからも、クラスメートとして… そして、… キャ〜〜!!
とにかく彼女の事よろしくねェ〜!!」
毬愛は、一人で盛り上がっていた… 
タケトは毬愛のヘンなテンションが理解できなかったが、藤枝を知るいいチャンスだなとは思っていた。
実際、言葉使いと近寄りがたいほどの雰囲気、そして彼女を取り巻くうわさ…
タケト自身もいろいろうわさは聞いていたが、それでも実際にそんなに恐い人に
彼女が見えない事も事実であった…
「僕は岩瀬タケト。 GW中はよろしくね。」
タケトはそう言って手を差し出したが…
「10年早い!!」
そう言った後、毬愛の車に乗り込んで行ってしまった…
タケトは、やっぱりあっけに取られてしまった…
そして、藤枝に対するタケトの疑問はより深いものとなってしまった…
「ま、まあとにかく準備ができたんでしたら静岡に向かいましょう!!」

「静岡までは、結構遠いのよねぇ〜 おそらく、着くのは夕方ぐらいじゃないかな?」
銀星のワゴンの中で、水菜はみんなに話していた。
ちなみに、銀星のワゴンには銀星をはじめ烏丸、毬愛、藤枝以外のメンバー6人がのっている。
「おばあちゃんの家は、静岡でもかなり田舎のほうにあるのよ…
それで、結構静岡に入って長いと思うわよぉ〜
でも、この時期のあばあちゃんの家はお茶の香がして風が気持ちいいわ♪
だから、毎年この時期におばあちゃんの家に行くのが好きなの…」
水菜は得意げにみんなに話している。
しかし、佐々木、武田はそんな話など聞いてなかった…
「おい、どうする?? 藤枝が来てるんだぜ…
おれ、藤枝が毬愛さんの車から出てきたときに固まっちゃったぜ…」
「武田ぁ〜、おまえもかぁ〜? 俺も、まさかあの藤枝が来るとは思わなかったからなぁ〜 どうなるのかな? この旅…」
「俺、実は最初は藤枝のことがいいと思っていたんだ… 
でもなぁ〜、あいつはいろいろあるし、どうなるんだろうなぁ〜…」
どうやら、佐々木と武田は藤枝が今回来ることについてよくは思ってないようである。
確かに、タケトでさえどまどった藤枝である。
藤枝については確かにいろいろなうわさが出ていたのであった。
そのうわさによって、クラスのメンバーはほとんど彼女のことは知らないのである。
彼女は、人と話てるのは見たことがない…
しかもうわさがあまり良くないうわさなので、武田たちが戸惑うのも当然なのであるが…「でも、銀はそうは思わないなぁ〜!! 彼女はとってもいい子だとおもうよ♪」
運転中の銀星は、話を聞きつけ口を出した。
「人を一目見ただけで判断しようとも思わないけど、彼女と話してもないうちから
彼女のことを敬遠するのってどうかなっておもうよ…
そんなに彼女のことを嫌わなくてもいいんじゃない?? 佐々木君に武田君!!」
2人は、下を向いていた…
確かに銀星の言うことは正しいんだが… という気持ちで下を向いていたのだ…
「まあ、今日彼女といろいろ話てからでも、恐がるのは遅くないんじゃないの??
そんなに頭から恐がってたら、なんにも始まらないわよ♪
だいたい、彼女は毬愛さんの知り合いじゃない… ここで点数を稼いでおくのもいいよ♪逆に、親戚だから藤枝さんに嫌われると、毬愛さんにも嫌われちゃうかもよ♪」
武田たちは顔を見合わせた…
それはまずい!! そんな表情だった…
今回の、武田と佐々木の目的は、半分以上が毬愛であった。
毬愛は、確かに高校のアイドルで、ルナの毎日の盛況ぶりは毬愛さんがいるからであろう…
そんな、毬愛と今回は一緒に旅ができるのである。
武田たちはかなり舞いあがっていた…
そういうわけで、彼らは今回藤枝ともいろいろ接触して見ることを心がけたのである。
実際、藤枝もかなり美形なのだ…
「おい、佐々木… とりあえずよけいなことは言わないでいこうな!!
それと、毬愛さんは渡さないぞォ〜!!」
「こちらこそ!! 毬愛さんは俺と来るのが楽しみできたんだからな!!」
2人のいいあいは、藤枝のことから毬愛に移っていた。
そんな2人のいいあいを見て、銀星は柔らかい笑みを浮かべていた…
一方後ろの座席では、大トランプ大会が始まっていた…
メンバーは、美也、水菜、そしてタケト… 残りの面々である。
「あぁ!! またババ引いちゃったよぉ〜 これで、またビリになっちゃいそう…」
「じゃあ、私の番ね♪ こっち♪ きゃ〜〜、あがり〜♪」
水菜は嬉そうであった…
ちなみに、ここまでの戦績は美也が全体的に勝っていた…
水菜もそこそこ勝つことは勝っていたが、約一名まだババ抜きで一勝もしてない人がいた…
「だめだ、今日はいつもに増して調子が悪いんだ… しかも、美也ちゃん達強いし…
でも、一回ぐらい勝ちたいなぁ〜 そうだ、他のゲームにしようよぉ〜
7ならべとか…」
タケトは基本的に勝負ごとに弱いようである…
いつもの四人のメンバーでトランプとかの勝負ごとをやってもタケトはだいたい負ける。
そういうところがタケトのいい所であるのかもしれないが…
「タケト君って、ほんとに優しいんだね… 勝負ごとでも女の子に気を使ってる♪」
水菜はそう言っていたが、普段の状況を知ってる美也はなんとも言えない表情になっていた。
そんなこんなで車中はそれぞれの思惑のもと静岡へと向けて順調に進んでいた…

//烏丸と毬愛達//
銀星のワゴンは渋滞に巻き込まれていた。
武田達とタケト達は、それぞれ話してたりゲームをやったりしてそんなに渋滞に苦しんではいなかったが、
銀星はかなりまいっていたようであった…
そのころ、毬愛は道に迷っていた…
どうやら、毬愛は方向音痴&渋滞の影響で銀星のワゴンを見失った様子であった。
「絵里ちゃ〜ん、どうしよう… 迷子になっちゃった…」
「何?? それはホントか!! ドジがァ〜!!」
「そんなこと言ったって、どうしようもないじゃない!! 
そうだ、絵里ちゃんが電話して水菜さんに道を聞いてみて…」
「なんで私がぁ〜!! 恥を知れ〜!!」
「そんなこと言ったって〜 私は運転中だから手が離せないの!!
お願いね!! 頼むわよ♪」
携帯を半ば強引に差し出して、藤枝に電話をかけさてたのであった。
ピ、ポ、パ!! プルプルプル!! ガチャ!!
「はい、吉川ですけど…」
「お前に聞きたい事がある… 教えろ!!」
「藤枝さん… なに… 聞きたい事って…」
「道がわからん、どこに行くのか教えろ!!」
「何処って、静岡に決まってるじゃない!! 藤枝さん、なんで怒ってるの??」
水菜は完全に電話にびびっていた…
そんなおびえる水菜を見てタケトが電話を代わった…!!
「もしもし、藤枝さん?? なんかそっちであったの??」
「はう!! お前は岩瀬か?? 恥を知れェ〜〜!!」
「藤枝さん?? 何があったか教えてよぉ〜!!」
「実はな、とんでもない目にあってる。 道がわからん!!」
藤枝に言葉に反応しタケトは後ろに毬愛の車がついてきてるかを確認した…
案の定、毬愛の車はなかった…
「ね、ねぇ!! 藤枝!! 今、何処にいるか冷静になって毬愛さんに聞いてくれるかな??」
タケトは、なんかすごい事になってるなぁと思っていた。
だって、毬愛も藤枝も静岡には来た事は無いはずだし、旅好きってわけでもなさそうであった。
「おい、毬愛!! 岩瀬が今何処にいるか教えろだって… 何処だ!!」
「えっとねェ〜、実は途中で高速降りちゃったの… なんか、ずっと隅の車線走ってたら… だから、いまいち場所がわからないの… そうタケト君に伝えて!!」
「おい、岩瀬!! 場所がわからないそうだ!!」
タケトは、今の毬愛と藤枝の会話が聞こえていた…
会話を聞いて愕然としたが、今はそんな余裕はない…
「いいかい、毬愛さんに伝えてくれ!! 近くに、いろいろ看板が出てると思うけど
何か目印になるようなものがあったら教えてくれ!!
そうすればアドバイスできる!! ちなみに、どこらへんで高速を降りたかも
毬愛さんに聞いてくれ!!」
タケトは思いっきりあせっていた… 
まず間違いなく、2人は方向音痴だし地理にもそんなに詳しくないようであったから…
「毬愛、とにかく何か地名をいえ… そうすれば、何とかなるらしいぞ…
あと、降りた場所も言え!! そうじゃないと、わからんらしい… たよりにならんやつらだ。」
「降りた場所って高速?? 確か、富士とか書いてあった〜 今は、一応静岡って方に
向かってるはずだけど詳しい場所がわからない… ってタケト君に伝えて!!」
「おい、岩瀬!! 降りたのが富士で静岡に向かってる… そういう事だ!!」
「わかった、そのまま静岡方面に向かえばなんとかなるようにするから…
毬愛さんにはとりあえず静岡駅に行くように言ってくれ!! 頼むよ、藤枝さん」
ちなみに、銀星のワゴンは清水を過ぎて静岡につこうとしていた…
水菜のおばあちゃんの家は高速を降りてからさらに一時間ぐらい山に登ったところにあるそうである…
しかし、だいたいの場所を水菜からあらかじめ聞いておいたタケトは、静岡駅で
おろしてもらって、藤枝達と行動しようと思っていた…
「すみません、銀星さん。 そういうわけなんで途中で下ろしてください!!
毬愛さん達を迎えに行きますから…」
「わかったわ、タケト君。 駅の近くでおろせばいいのね♪」
銀星のワゴンはそろそろ静岡につこうとしていた…
一方烏丸のほうは… 川江からずっとのんびり下道できていたのであった…
そして、やはり車組と途中合流する予定であったのだが…
まだ連絡がない… 
バイクの場合は運転中の携帯の連絡は絶対に無理なので烏丸から
決まった時間に電話がくるてはずになっていた…
それにしても、電話が来ない…
「烏丸先生のほうにも会わせて連絡とって見ます。 すみませんが銀星さん達で
先に、吉川さんのおばあさんの家に言っててください。 あんまり遅くなると
向こうも心配いたしますから!!」
タケトは、自分に責任を感じていた。
もう少し、ちゃんとした計画を立てておけば良かったと…
そして、しばらくしてタケトは銀星の車を降り、静岡駅に向かおうとした。
「岩瀬君! ホントは私も一緒に待っててあげたいけど…
ゴメンね!! 岩瀬君!!」
水菜は泣き出しそうな目でタケトとの別れを惜しむように見ていた…
美也も、みんなも心配そうな表情をしていたがタケトはそんなみんなに笑顔を返して
駅に向かって行った…

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