タケト達が住んでるマンションの屋上… 前に美也とマンションの探検をしたときに
2人が、見つけた学校の秘密基地に近い場所である。
「美也〜〜、いるかぁ〜?」
タケトは、暗いなかを声で張らせて美也を呼びつづけた。
と、そこに一人の女の子を発見した。
当然美也であった。
美也は泣いていた。
まあ、当たり前である。
タケトは今日相当ひどいことを言ったのだから…
そんなタケトが来ても、喜ぶはずもないだろう… むしろ泣くのは自然である。
そんなことを思いながら、タケトは必死に美也に声をかける。
「ゴメン、今日は俺が悪かった。 ゴメン…」
美也は泣いていた。
泣きやむ様子もなかった…
しかし、美也は口を開いてタケトにこう言った…
「タケト君… 来てくれてよかった… 待ってたんだから…」
涙混じりの彼女の声は、とってもせつなく聞こえた。
「ごめん、この場所を見つけることができなくて…」
「あたしだって、辛いんだよ!! 今週の終わりに目の手術を受けるの!!」
「え!!!」
タケトは驚いた!!
美也は、そんなことを自分には一言も言わなかったし…
その時、タケトは昼間の言った事をよけいに後悔していた…
「私ね、タケト君に励ましてもらいたかったの… だって、タケト君目の事になると
優しかったでしょ!! だから、タケト君に励ましてもらったら、
手術も怖くないって思ったの!! だけど、タケト君のお母さんたちの事があったから
なんにも話せなかった… 今日話そうとしたら、タケト君学校こないし…
それに、タケト君にまで目の事を言われて… だから、秘密基地に来て一人でいたの…
そうしたら、いつのまにか夜になっちゃって… 見えなくなっちゃって…
怖かったの〜〜!!」
「ほんとにゴメン、僕がいつもなら美也を守ってやるのにな…」
タケトは、こころから反省していた。
そして、美也を暗闇の恐怖にさらしてしまった事を、合わせて後悔していた。
「ねえねえ、タケト君 お願いだから、私を励ましてよ!!」
美也は、ほんとに手術が怖いのであろう…
いつもなら、いじめられても自分から助けを求めない美也が、
今日はタケトに助けを求めてる。
「わかったよ!! 美也の目が治りますように… じゃあ、これがおまじない!!」
美也のほほに軽くキスをした。
「ありがとう、美也がんばるね!! それで、ちゃんと目の病気を治すんだ!!」
美也は、うれしそうにタケトに話した!!
タケトは純粋に照れていた。
こんな事をしたのは初めてだったからである。
2人は、そのあとしばらく屋上で星を見ていた。
キレイに輝く星達… その日の夜はとってもきれいであった。
「美也… がんばれよ!! 俺も、兄貴と2人だけになるけどがんばる。」
タケトは、今まで美也を特別意識した事はなかった…
そう、タケトにとってはほんとに顔見知りでしかなかったのである。
しかし、自分のせいでこんなにも傷つき、心配してくれ、励ましあえる人がいたとは…
子供ながらに、美也とはずっと友達でいよう… そう思ったタケトであった…
ちなみに、タケト達が発見されたのは九時ごろ…
マンションの管理人さんが、一緒に寝ている2人を見つけ寿文たちに連絡してくれたのであった。
「た〜け〜と〜〜〜〜!!! 今日は、寝かさんぞ〜〜〜!!!」
寿文は、ほんとにすごい剣幕である。
タケトも、子供ながらに覚悟を決めていた。
寿文は、基本的に怒りやすい体質だとは思うが、ほんとに怒る事はタケトが知ってる限りない…
だから、今までに見せた事のない剣幕で自分を睨んでいる寿文を見て
タケトは覚悟を決めていたのであろう…
その時に、一緒にいた美也が寿文に言った…
「タケト君は、私を必死で探してくれたの… 夜は私が目が見えなくなるのが
わかっていたから… だから、タケト君は悪くない… 私が悪いの〜」
美也は、また泣き出してしまった。
美也は、普段いじめられても泣かない女の子である。
だから、美也が今日だけで三回も涙を見せたのは、タケトでも初めてであった。
美也は強い女の子である。
だから、相当怖かったんだろう…
タケトは子供ながらにそう思った。
「わかったよ、タケトを怒らないから… だから、美也ちゃん… 泣かないでね…」
寿文は困った表情をしながら、必死に美也を泣きやましていた…
//再び、台所にて//
美也は笑っていた。
なんか楽しい事を思い出しているようであった。
「ねえ、私キスした事あるのよ〜♪」
美也はおもむろに口を開いた。
当然タケトは、動揺していた。
タケトは、キスをした事がないのは当たり前であるが…
美也に限ってという気持ちがいっぱいだった…
「え、美也ちゃん好きな人ができたの?? おめでとう!!」
タケトは、自分で心からおめでとうって言ってないのがわかった。
やっぱり、美也の事は気になるようである。
「その人、私の事”美也”って呼んでくれてるの♪
そして、いつも私の事をかばってくれた!! 大切な人なの♪」
呼び捨て〜〜!! タケトはショックだった!!
タケト自身、美也を呼び捨てで呼んだことはない。
その話を聞いて、タケトはメッチャクチャに動揺していた。
「それでね、私に元気になるようにってすっとキスしてくれたの!!」
美也は、楽しそうだった。
これ以上は、タケトの入るべき世界ではない、そう感じて黙っていた。
「私はその人のおかげで目が治ったのよ!!」
『え!!』タケトはビックリした。
美也が目を病んでいたのは今から10年前の事である。
タケトはホッとした表情をして
「それって、子供のときの話??」
「うん、かなり昔の話ね♪ でも、あのときは嬉しかったんだ♪」
きっと、お父さんにでもキスしてもらったんだろう。
その事を思い出してる美也はとっても楽しそうだった。
それを見ているタケトも楽しい気分になっていた。
「今日は、楽しかった♪ また4人で夕食会やろうね♪」
最後に、タケトにそういい残して、美也は家まで2分の距離を歩いていった…
このキスの思いでは、誰のものでもない… 二人だけの優しい過去なのである…
次回予告
クラスメートでゴールデンウィークの予定を企画!!
今回企画に乗ってきたのは、2年3組のクラスメート達
タケト、美也はもちろんのこと、武田正治君に佐々木康太郎君、藤枝絵里さん、そして、学生食堂「ルナ」のお姉さんでありみんなのマドンナの杉谷毬愛さん
烏丸先生に、銀星(星野銀さん)が出てくる川之江高校オールキャスト!!
何処に行くか、何して遊ぶかは秘密(まだ考えてない(爆))
しかし、なんでワイルドハーフの小説のはずなのにサルサは出てこないの??
なんて言う突っ込みは却下(笑)
とにかく、来週もはちゃめちゃな予感(笑)
さてさて、題名も決めてないが来週も見てくれたらうれしいのだ♪