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登場人物の紹介
岩瀬 寿文  タケトのお兄さん、警察官
烏丸 薫   二年三組 担任の先生
クラスメートの紹介
岩瀬 タケト 川江高校 二年三組
岩瀬 サルサ 川江高校 二年三組
北原 美也  川江高校 二年三組

*美也ちゃんと健人の物語*
//クラスメートと共に//
『キーンコーンカーンコーン』
授業終了のベルだ。 今日は二年生一学期の始業式の日だった。
健人は帰り仕度をしていると女の子が話しかけてきた。
「タケト君♪ 一緒に帰りましょ♪ 今日は部活休みなの♪」
この女の子は北原美也。 
彼女は健人の幼なじみで家も同じマンションの同じ階に住んでいる。
そこに色黒の男の子、猫顔の女の子も近づいてくる。
「俺たちも今日は、帰れるのだ。 まあ、部活にあまりいっていないといううわさもあるのだが…」
「私のところも今日休み。 だから一緒に帰りましょ♪」
色黒の男の子が岩瀬サルサ、そして、猫顔の女の子が北原美鈴である。
同じ岩瀬性を名乗っている二人は別に兄弟と言うわけではない。
しかし、彼らは同じ苗字という事もあって小学校以来の付き合いである。
同じように北原美也、ミレイも同じ性ではあるが彼女たちはミレイが引っ越してきた
小学校4年以来の付き合いである。 
それ以来、なんでも行動するときは4人一緒である。
「じゃあ、みんな一緒に帰ろうよ♪」
久しぶりに4人一緒に帰った。 
というのも、みんな忙しい日々を送っているのである。

タケトは、部活動こそは何もしていないものの、両親のいない家庭で育っている。
兄貴と二人暮らしなのだ。
それだけに、家では兄貴が働いていて
タケトはおもに主婦業を担当している。 
なかなかの家事の腕前である。

サルサは、中学から野球にはまっている。 
運動神経は抜群にいい。
野球部では、不動のセンターで一番なのだ。 
何しろ足が速い。
しかし、彼は練習嫌いな所がありすぐに部活をサボったりする。
ちなみに、今日も部活をサボって一緒に帰ってるところなのである。

美也は、文学部と編物クラブに所属している。
文学部のほうも、編物クラブのほうも頻繁に活動が行われていないため
よく、タケトと一緒に帰る事が多いのである。

ミレイは女子サッカー部所属。
エースストライカーとして活躍中である。
しかし、この部は部員数が非常に少ない。 
今日も、人数が集まらなくて練習できなかったのだ。
そういうわけで、練習好きのミレイとしては少々機嫌が悪い。

「久しぶりだな〜 こうやってみんなで帰れるの… 受験のとき以来じゃない??」
「じゃあ、一年ぶりなんだ〜♪ ほんとにみんなで久しく帰ってなかったからね!」
そう、一年前最後の受験の追いこみ… 
みんな、同じ学校を目指して勉強してた…
ちなみに、サルサがスポーツ推薦でさっさと決めてしまったために
相当残りの三人からはうらやましがたれたが…
その時に4人でいつも励まし会いながら帰っていった。 
その時のことが思い出されてるのであろう。
特に、ミレイにとっては辛い受験生活であった。 
タケト、美也はそれなりに勉強のほうは得意なほうであったが、ミレイは決して勉強が得意ではなかった。
そんなミレイも、無事に高校を合格したのだ!! 
がんばった証拠である。

「あ、それじゃあそろそろわかれるのだ。また明日なのだ…」
「じゃあ、私もここまでね♪ また明日〜」
サルサとミレイのうちは、これまたすぐ近くにある。
N公園と言うところがあるが二人の家はその公園の回りにある。 
公園の入り口から向かって右に100m行くとあるのがサルサのうち
そのサルサのうちから、公園の中をまっすぐ抜けて
サルサのうちと反対側にある家のがミレイの家である。
二人は公園を使えばお互いの家を三分で行ける距離に住んでいた。
そういうわけで、四人で帰るときは必ずいつも二人は公園のある道の方へ帰ってしまう。
ここまで来ると、二人が住んでるアパートも近い。

「今日は久しぶりにみんなで帰れて楽しかったわね♪ いつもは、大体二人きりだったから…」
美也は、ほんとに楽しそうだった。 僕も、確かに四人で帰ったのは楽しかったけど、何かが違っていた。
「タケト君 それじゃ〜ね♪ また明日!!」
美也は自分の部屋の前で僕に手を振っていた。 
ちなみに、クラスメートじゃなくても、きっと美也とは毎日会っているであろう。
それは、毎日起こしに来るからだ! やっぱ、同じマンションの同じ階
そして、同じ学校に通ってるとなれば起こしに来るのも当然であろう。
ちなみに、タケトは朝が弱い。
いくら家事は完璧にこなせたとしても、朝ご飯の仕度はした事がなかった。
そういうわけで、岩瀬家ではお兄さんの寿文がタケトを起こす事が多い。
しかし、警官という仕事柄夜勤明けとかで昼間でも寝てる事が多い。
そういうわけで、毎朝美也がタケトを起こしに来るのである。
ちなみに、お兄さんはまだ寝ていた。今日は夜勤らしい。

次の日、美也のドアのベルは時計より正確である。
いつも7時45分、きっちりにドアのベルを押してくる。
学校までの距離は2km… これを約30分かけて歩いて移動する。
本来なら自転車を使いたい距離であるが、3km以内の人は自転車を使えない事になってる。
そういうわけで、いつもタケトたちは歩いて学校に行ってる。
「おはようございま〜す♪」
美也の声だ。 しかし、タケトはまだ布団の中である。
美也は家にあがるとタケトの部屋まで一直線… 
「た〜け〜と〜くん 遅刻…」
いつもの目が覚める一言である。 
この一言を聞かないとタケトは起きれない体になってしまっている。
「あ〜、遅刻??」
半分頭の中がボケていたが、時計を見ると現実が待っていた。
「ひゃ〜、7:50分??」
急いで着替え始めた。
「お前ら、よく毎日同じパターンで飽きないな… 俺は夜勤で疲れてる、寝るぞ!」
兄貴の一声であった。 
確かに、毎日同じパターンが延々と繰り返されてる。
だいたい8:00家を出て、はや歩きで学校に着くのが8:25分
学校始業のベルが8:30であるので、いつもギリギリで学校に着く計算である。
しかし、二人の朝はゆとりがない。 
昨日の帰りのような余裕は一切ないのである。
「も〜! タケト君、いつも私まで学校がギリギリじゃないの〜♪」
そー、このセリフもお約束なのであった。

8:30いつものようにギリギリに学校に着いた。 
今日は新学期の二日目、担任の先生が決まる日である。
この学校では、始業式の日に担任が決まらず次に日になってから決まるので
結構今日もドキドキしてるのである。 
担任の先生が入ってきた。
男の先生のようだ。
「担任の烏丸です。今日から一年間二年三組を受け持つ事になりました。よろしくお願いします。」
身長が高く、年は25ぐらいと言ったところか… 
教師になってまだ二年目と言う新米教師である。
烏丸先生の担当教科は生物らしい。 
やさしそうな顔をしているのも特徴的である。
「今度の先生やさしそうで、感じのいい先生ね。」
「そお、なんかあの手の顔は、どうもうさんくさい気がするのよね〜」
どうも美也と、ミレイは意見がわかれたようだ。
美也は、先生を気に入った様子、ミレイは先生に反抗的であった。
「でもミレイちゃん、あの先生悪い人に見えないけど…」
「そうなのだ、あんなにオドオドしてるじゃないか!」
タケトとサルサがいっても、聞かない。
ミレイは相当烏丸先生のことが好かないらしい…
「まあ、いいわ。 あの先生の化けの皮をはがしてやる!!」
ミレイの鋭い視線と、十分に伸びきった爪は先生に向けられていた。

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